ちらほら日本でもニュースになっている自動車配車アプリ【Uber(ウーバー)】。今回、ロサンゼルス旅行で実際に自分で使ってみたらとてつもなく便利でした。対応している地域に旅行する際はもはや必須のアプリだと思ってました…が調べてみると色々問題があるようです。
Uberは2009年3月にアメリカで設立されたウーバー・テクノロジーズが運営する自動車配車サービス。ドライバーとして登録した一般の人がタクシーの役割を果たしてくれるというサービスです。
現在は世界70カ国・地域の450都市以上で展開されているそうで、日本でも2013年から東京限定ですがサービスが開始されてます。東アジアも、香港、マカオ、台北、ソウル等々、主要な都市はほぼ網羅されてます。
事前にクレジットカードの登録が必要ですが、そういった設定を全て完了してしまえば、行き先の指定から支払いまで全てアプリで完結できてしまうので超便利です。
Uberのここが良かった!海外での利用メリット
国内ではタクシーでも全く問題ないですが、Uberを利用することで海外ならではの不便に感じる部分をだいぶ解消できました。乗車時、降車時の問題をとにかくスムーズにパスできます。
1. 行き先を事前に指定するので車内で手間取らない。
海外でタクシーに乗った時、言葉の壁だったり、住所の読み方がわからなかったり、ドライバーさんに行き先を伝えるのに困ることが結構ありますが、Uberの場合事前に設定するので到着時点でドライバーさんもどこに行くのかわかってます。なのでめちゃめちゃスムーズです。
iPhoneのメモなんかでその日行く予定の住所を箇条書きにしておけば移動の際はそれをコピペするだけでタクシーを呼べます。
「行き先は?」の部分に目的地の住所を入力するとGPSで現在地を補足し、現在地から目的地までの情報が表示されます。問題なければOKで配車が開始されます。この時点で概算の料金なんかも表示されます。
2. 料金が後からでも確認できるので割り勘時に重宝。
何人かで旅行する際にタクシー代を割り勘することも結構あると思います。そんな時でもアプリを開けば乗車日時からどこからどこまで移動したか、料金まで全て履歴で確認できます。なのでレシートのもらい忘れや紛失で金額がわからない等々、よくありそうな割り勘時のトラブルが完全回避できます。ホテルに戻ってから、もしくは帰国してからでもわからなくなったりしません。
こんな感じで過去の利用分が履歴で表示されます。
3. チップ計算の必要無し。そして何よりタクシーより安い。
Uber利用で一番いいなと思った理由がこれ。チップの文化がある国に行った際、毎回気にするドライバーさんへのチップ。これが必要ありません。行き先設定をした時点で料金も事前に表示されて、なおかつクレジットカードでの自動決済なので使途不明金が格段に減ります(笑)
そしてこれは体感なので事実かはわかりませんが普通のタクシーより料金が安いです。今回のロサンゼルス旅行で行きでタクシーでチップを含め25$程度かかった際に帰りにUberを使用したら12$程度でした。
日本で利用した人のブログなんかを見るとタクシーとそんなに料金が変わらないようですが、アメリカは絶対Uberの方が安いと思います。
Uber利用時の注意事項
自分は便利だとしか思いませんでしたが、やはりトラブルは色々起こっているようです。革新的サービスの性みたいなものですね。
1. ドライバーによる誘拐・強姦等のガチ犯罪
本家アメリカやインドなどで発生。インドではUberのドライバーの身元調査が不十分だったとして問題になり、一時営業停止処分をうけたそうです。
2. データハッキングによる個人情報の流出も
中国でデータがハッキングされ、登録者のクレジットカードが使用される被害が発生。
3. 来る来る詐欺で手数料搾取
アプリから配車を指示してもドライバーが現地に来ず、キャンセルをするとキャンセル料が発生し、こなかったドライバーにキャンセルによる手数料が発生するという理不尽なトラブル。カスタマーサービスの対応も最悪らしく、サービスとしての体制がしっかりと整ってないことを匂わせます。
4. 企業体質自体に問題が
社内セクハラや運営書類の未提出による罰金制裁等々…今Uberで検索すると数々の不祥事が出てきます。シリコンバレー最大の倒産が起こるのでは?という噂まで。上記のカスタマーサービスの質の面も含めて、企業としては問題が多く、経営崖っぷちにあるようです。
まとめ
実際に使用した限りではとにかく便利で申し分ないサービスだと思いましたが色々と調べてみると問題も多いようです。一度何かしらのトラブルに巻き込まれるとすごい厄介なことになりそうな印象を受けました。
ただこのアプリで完結できるサービスのアイディア自体はめちゃくちゃ便利だと思ったので、今後の動きに注目しようと思います。ITの歴史はパイオニアが衰退し、二番手三番手の企業がそのサービスを洗練して大成させることが結構あるので別の企業が登場するのかもしれません。