岩手県盛岡市はNYタイムスの「2023年に行くべき街52選」ランキングで世界第二位(一位はロンドン)になるなど、最近何かと話題の都市ですが、全国的にも有名なスコッチウイスキーのみ取り扱いのバーがあるという話をきいたのでお邪魔してきました。
スコッチ専門の全国的にも有名なバー
お店の名前は「盛岡スコッチハウス」。
中津川沿いの下ノ橋を渡ってすぐのところにあります。一見すると普通の住宅のようなので見落とし注意。
近づくとちゃんと扉の上に「SCOTH HOUSE」の文字が。
看板は発見したものの「ここは裏口なんじゃないのか?」と考え込んで少し探してみるも他に入り口はない様子。ここがエントランスで間違いないことを確認して入店。笑
店内はカウンターの7~8席がメインで、バックバー、カウンター、椅子などは全てローズウッド調の木製で統一されていて、ぬくもりを感じる空間です。
ただそれよりもバックバーはもちろん、店内の至る所に並んでいる見たことがないオールドボトルの数に圧倒されます。
店内事態はシンプルで、それほど「作りこまれたお店」という感じは受けないので、余計に「バーに来た」というよりは「とんでもないコレクターの家に遊びに来た」という感覚の方が近いかもしれません。
オールドボトルはマスターの長年のコレクション
マスターの関さんと奥さんのお二人でやってらっしゃるそうで、お店のボトルはコレクターだった関さんが長年をかけて個人的に収集したものだそう。すごい…。
店内はオールドボトルだらけで値段の想像も全くつかないので、予算をお伝えしてハーフで何杯かいただくことに。
最初にいただいたのはディアジオ スペシャルリリース2021のラガヴーリン12年。
お?案外新しいボトル?と思ったら、界隈でかなりの有名人であるマスターのところにはスコットランドの蒸留所やボトラーズから新作ウイスキーが出ると贈られてくるらしく「新作が出ると勝手に送ってくるんだー」とおっしゃってました。
さらっと話してらしたけどすごい話ですよね…。
二杯目は特級表示時代のスプリングバンク8年。現行品とボトルもラベルも違いすぎて興味津々でした。
三杯目はエドラダワーの多分2010のシェリーマチュアードカスクストレングス。
すごいボトルが大量に並んでいるので博物館に来た気分で飽きないです。飲みながら眺めて入ってくる情報がたくさんあって楽しいお店。
マスターも自分が知らない時代のウイスキーの話を色々教えてくれて面白かったです。かなり鋭いコメントも多々ありましたが、その時は奥さんが諫めてくれて(笑)
本当に仲の良いご夫婦で、それも含めていい空間が作り出されています。
ただ一つ勘違いしていたことがあって、後日TWSC2023(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2023)のホームページを何気なく眺めていたら洋酒部門の審査員に奥さんである関聡子さんの名前が…。
お店に伺った際は「コレクターである旦那さんを支える奥さん」だと思っていたんですが、奥さん自身も相当の知識を兼ね備えた専門家でした…。
マスターのコレクションを収めた一冊「スコッチ・オデッセイ」
大量のオールドボトルがあるスコッチハウスですが、どんなボトルがあるのか?はお店に通い詰めても把握しきれません。
そこでこの本「スコッチ・オデッセイ」。マスターが自身のコレクションを全て撮影して本にまとめたもの。
お店で売っていたので一冊購入してきました。もう手に入らないものばっかりですが眺めていると面白いです。
この前ふと、昔飲んだウイスキーでまた飲んでみたいなと思っていたものを思い出したので、またお伺いしてお店にあるか聞いてみたいと思います。
INFORMATION
盛岡スコッチハウス
- 住所:〒020-0877 岩手県盛岡市下ノ橋町4−26
- 電話:0196045577
- URL:http://www.scotchhouse.jp/