宮城峡蒸溜所のキーモルトティスティングセミナーに参加してきました!

宮城峡でのチャー(樽の内面焼き)工程の見学2 セミナー・イベント

先日、何気にツイッターを見ていたら宮城峡蒸溜所さんがめちゃめちゃ興味をそそられるツイートをしてました。それがこちら。

これは見てみたい!…ということですぐ予約。見学に行ってきました。笑

宮城峡キーモルトティスティングセミナーに参加!

無料の工場見学は何度か行ってますが、有料のセミナーに参加するのは初体験。参加人数の定員は12名…。歴戦のウイスキー猛者たちが参加してるんだろうなと内心はドキドキでしたが思い立ったが吉日。

意を決して参加してきました!

今回参加したセミナーは以下(宮城峡公式HPより引用)


宮城峡キーモルトティスティングセミナー

ウイスキー製造工程をご説明後、工場見学、講師説明の元、宮城峡のベースとなるキーモルトと呼ばれるウイスキーをご試飲いただけるツアー。

  • 会場:ビジターセンターセミナールーム
  • 所要時間:90分
  • 定員:12名
  • 参加費:1,000円(税込)
  • 内容通常とは異なる工場見学後、講師の説明の元、宮城峡蒸溜所のベースとなるキーモルトと呼ばれるシングルモルトウイスキー(モルティ&ソフト、フルーティ&リッチ、シェリー&スイート)、シングルモルト宮城峡、カフェグレーンウイスキーをご試飲いただけます。

ちなみに無料ツアーのレポートはこちら

仙山線

キーモルトテイスティングセミナーなのでもちろんウイスキーを飲みます。なので交通手段は電車とシャトルバス。

  • 仙山線で仙台駅から作並駅へ(約45分)
  • 作並駅から宮城峡のシャトルバスで蒸溜所へ(約10分)
宮城峡蒸留所のシャトルバス

約一時間の道のりでした。近い近い。本当は仙台駅からシャトルバス出てるとありがたいんですけどね…。

宮城峡蒸留所のエムブレム

年に二回くらいのペースで来てる気がします。なのでビジターセンター内は特に撮影せず。

受付を済ませて、セミナー開始まで約1時間。ゲストホールに行ったり施設内をうろうろして時間をつぶします。

宮城峡蒸留所のプレミアムツアーパス

有料ツアーだとパスが配布されます。(終了後返却)

宮城峡蒸留所の紅葉

この日は天気も良くて紅葉もまさにベストシーズン。蒸溜所施設の赤レンガとバックに見える山々の色づきが何とも言えない最高の景色でした。

しばらくして時間になるとビジターセンターにて呼び出しがかかります。同施設内のセミナー室に移動。

するとテーブルの上にキーモルトのテイスティングが既にセッティング済!

宮城峡キーモルトテイスティング

早速か!…と思ったらとりあえずテイスティングは見学後とのことで、眺めるだけ眺めて施設の見学に向かいます。生殺しですな…。

まずは工場へ!キルン塔内部を初見学。

見学コースは基本的に無料ツアーと同じですが、序盤に登場するキルン塔、無料ツアーでは外から眺めるだけでしたが、こちらのセミナーでは内部を見学することができました!

宮城峡のキルン塔内部

現在は使用してないそうなので見学用だと思いますがたくさんのピート(泥炭)が保管されてました。

このピートは余市の方で採取しているとのこと。

キルン塔内の乾燥用かまど

発芽した麦芽を乾燥させるためにこのかまどでピートを焚いて熱を送ってたんでしょうね。感慨深い。

その後は通常の見学コースに戻り「糖化」「発酵」「蒸溜」の順に施設を見学します。

宮城峡の糖化槽(マッシュタン)
宮城峡の糖化槽(マッシュタン)
モルト原酒係事務室

モルト原酒係事務室というとても気になる部屋の前を通り…

宮城峡の発酵槽(ウォッシュバック)
宮城峡の発酵槽(ウォッシュバック)
宮城峡の初溜釜(ウォッシュスチル)
宮城峡の初溜釜(ウォッシュスチル)
宮城峡の再溜釜(スピリットスチル)
宮城峡の再溜釜(スピリットスチル)

いよいよ本日のハイライト、製樽棟へ。

無料ツアーではここでUターン。ビジターセンターの方へ戻りゲストホール脇の貯蔵樽倉庫を見学してそのままゲストホールへ。という流れだったかと記憶してますが、今回はさらに蒸溜所の奥へと足を踏み入れます。ドキドキです…笑

宮城峡蒸溜所内の施設

遠目にしか見たことがない施設の脇を通ります。

宮城峡蒸溜所内の施設2

粗粒GAと書いてますね。特に説明はなかったですが、何らかの施設なんでしょうね。

宮城峡の製樽棟

そしてついに今回のハイライト、製樽棟に到着。

宮城峡の製樽棟内部

樽を造る工程なんてなかなか見れないですよね。この光景を見ただけでちょっと感動しました。

宮城峡の製樽棟内部2
新樽の製造と既存樽の補修がここで行われています。
宮城峡でのチャー(樽の内面焼き)工程の見学

チャー(樽の内面焼き)の工程。この時点でも結構な火力で焼かれていますが…

宮城峡でのチャー(樽の内面焼き)工程の見学2

本気を出すとこうなります。笑

「すごい」の一言でした。

チャー(char)とは樽の内面を火で焦がすことを指し、チャーをおこなうことをチャーリング(charring)と呼ぶそうです。なので写真はチャーリングの光景ですね。

この工程を行うことで、樽材(木材)に含まれるリグニンという成分が、バニラのような甘い風味を持つ成分であるバニリンに分解・変化するのを促進します。なので貯蔵する原酒の風味や香りをより高めることができるそうです。

ちなみにウイスキーが熟成とともに琥珀色に変化していくのは同様に樽材(木材)に含まれているタンニン(ポリフェノール)という成分の作用です。

宮城峡の貯蔵樽倉庫

製樽棟の見学が終わると次は貯蔵樽倉庫へ。

ただこちらも無料ツアーとは違う貯蔵樽倉庫でした。

宮城峡の貯蔵樽倉庫内部

差し込む光が何ともきれいな倉庫。

ここには宮城峡蒸溜所開設当時から熟成されている樽があって、案内人の方は飲んだことがあるそうです。どうやら宮城峡のブレンダーの方だったみたいです。うらやましい!

宮城峡の貯蔵樽の運搬風景

樽の運搬風景。横になっている樽は中身が入っていて、縦になって運ばれているものは中身がカラだそうです。

宮城峡キーモルトテイスティング

最後はテイスティング。新川の水もおいしい。

最後はビジターセンターに戻り、先程お預けされたテイスティング。

NAの宮城峡とそれを構成するキーモルト4種類をいただきます。キーモルト自体はゲストホールのショップでも販売されていて、それぞれ

  • シングルモルト宮城峡 MALTY & SOFT
  • シングルモルト宮城峡 FRUITY & RICH
  • シングルモルト宮城峡 SHERRY & SWEET
  • ニッカシングルカフェグレーンウイスキー WOODY & MELLOW

という名前で販売されています。

宮城峡、新川(にっかわ)の水

ちなみにチェイサーの水はウイスキー製造に使われる宮城峡のすぐ隣を流れる新川(にっかわ)の水とのことでこちらもじっくり味わせてもらいました。

たしかに若干川のオーラを感じましたが軟水で軟らかくておいしい水でした!

セミナーは楽しい!というまとめ

ウイスキーが好きで宮城県に住んでいる。というのは幸せなことなんじゃないかなと今更ですが思いました。笑

セミナー自体も結構色々な種類があるし、参加費もびっくりするほど高いものはないので今後はもっと色々積極的に参加していこうと思った次第です。

結論。すごく楽しかったです!笑

INFORMATION

Nikka Whisky Miyagikyo Distillery / ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所

住所:〒989-3433 宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地
電話:022-395-2865
URL:https://www.nikka.com/distilleries/miyagikyo/

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